映画は時代を超えて、人々の心に刻まれるストーリーを紡ぎ出します。特に、ハリウッド映画はその豪華さと壮大なスケールで観客を魅了し続けています。本記事では、セルジオ・レオーネ監督の『Once Upon a Time in the West』(邦題: 『ウエスタン』)とクエンティーノ・タランティーノ監督の『Once Upon a Time in Hollywood』を取り上げ、その関係性を探ってみます。
1. 『Once Upon a Time in the West』の概要
『Once Upon a Time in the West』は、1968年に公開されたイタリアのスパゲッティ・ウェスタン映画です。セルジオ・レオーネ監督によるこの作品は、ウェスタン映画の黄金期を象徴する作品として広く認識されています。劇中での音楽はエンニオ・モリコーネが担当し、独特の雰囲気を醸し出しています。主役のチャールズ ブロンソンはとてもいい味出していて、最高です!ハーモニカで気持ちを伝えるというところは、人や人種の個性がぶつかり合いながらも、それぞれの個性表現が賛美されているかのようにも思える映画です。若者風?にいうと「エグい映画」かもしれません。一度は見て頂きたいです。わたしは、BSテレビ放送の映画で観ました。
2. 『Once Upon a Time in Hollywood』の概要
『Once Upon a Time in Hollywood』は、2019年に公開されたクエンティーノ・タランティーノ監督によるアメリカ映画です。この映画は、1969年のハリウッドを舞台に、テレビ俳優と彼のスタントダブルの物語を描いています。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが主演し、タランティーノのユニークなスタイルが随所に光る作品です。ディカプリオはこの映画の前に、『レヴァナント 蘇りし者』(2015)でも西部開拓時代の映画で主演をはり、初のアカデミー賞主演男賞を受賞しています(おめでとう!)。その4年後に、100年の時代をこえ、西部開拓時代の映画役者を演じる側に回っているというところには感慨深いものがあります。
3. 両作品の関係性
両作品には「Once Upon a Time」というフレーズが共通して使われており、これはどちらの映画も物語を語るための重要な要素であることを示しています。『Once Upon a Time in the West』は、アメリカの西部開拓時代を舞台にした壮大な物語であり、一方の『Once Upon a Time in Hollywood』は、その西部開拓時代の映画を作成していた1960年代末のハリウッドの文化と歴史に焦点を当てています。どちらも、時代を振り返るタイトル『Once Upon a Time〜』(むかーし昔)で、一方では西部開拓時代を、をもう一方では、前者、西部開拓時代の映画役者の人生(デカプリオの役:リック ダルトン)を通して西武劇映画の存在をそこはかとなく散りばめているところに、タランティーノ監督や映画制作者の小粋な計らいや西部劇映画への敬意を感じてしまいます。それぞれが独立した映画であるにもかかわらず、映画製作者達が紡ぐ映画物語の連綿性(リレー)を感じぜずにはいらえれません。https://www.amazon.co.jp/Once-Upon-Time-Hollywood-DVD/dp/B07TNVXKMX
4. 映画スタイルとテーマの比較
- 映像美と音楽: 『Once Upon a Time in the West』は、広大な砂漠の風景と緻密なカメラワークが特徴です。対照的に、『Once Upon a Time in Hollywood』は、1960年代のハリウッドの細部にまでこだわったセットデザインと、ノスタルジックな音楽が印象的です。https://eiga.com/movie/82912/
- キャラクターとストーリー展開: レオーネの作品では、複雑なキャラクターと緻密に練り上げられたストーリーが展開されます。一方、タランティーノの作品では、キャラクターの会話や行動がストーリーを引っ張り、ユーモアとサスペンスが交錯します。
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5. 影響と評価
両作品は、それぞれの時代において映画界に多大な影響を与えました。『Once Upon a Time in the West』は、ウェスタン映画の新たなスタンダードを確立し、『Once Upon a Time in Hollywood』は、タランティーノの映画制作における成熟を示す作品とされています。
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